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粉骨コラム

墓じまい”遠方のお墓”引っ越しの現実

2022年08月22日 粉骨コラム


画像出典:奈良の「お墓よろず相談所」がトラブルを回避



お墓が遠いと墓参りも管理も大変ですから、住まいの近くに持ってこられないかと考える方は多くいます。


お墓の引っ越しは、年々増えており、厚生労働省の統計では、2009年度は72,050件、2020年度の改葬件数は117,772件と11年間で約1.6倍まで増えています。


「遠くて大変だから」「お墓を継ぐ人がいないから」というのが主な理由です。


ところで、お墓の引っ越しを調べると、「墓じまい」と「改葬」という言葉が出てきます。違いはなんでしょうか?


いまあるお墓を解体・撤去して更地にし、その使用権をお寺さんなど墓地の管理者に返還することを「墓じまい」と言います。そのうえで、新たに別の場所にお墓を移すのが「改葬」、いわゆるお墓の引っ越しです。


ただし、改葬までを含めて墓じまいと言うことが多いので、その場合には二つは同じ意味で使われることになります。


もう一つ言えば、お墓の引っ越しでは、墓石の移転はできないケースが多いため、改葬=「遺骨を移転し、新たな場所で供養すること」を意味します。


お寺さんや民営の墓地では通常、墓石を扱える石材店が指定された業者に限られた場合が多いです。

このため改葬では、いまある墓石はその墓地に出入りできる石材店が解体・撤去や処分を行い、移転後の墓石はその移転先の墓地に出入りできる石材店が建立する場合が普通です。


ただし公営の墓地(公共霊園)はそうした縛りがないので、移転先の墓地管理者から許可が得られれば可能ですが、石材店次第です。


墓石の運搬には100万~300万円程度かかったり、搬送中に石が破損したりするリスクもあります。年数の経っている石を運ぶわけですから。


また、移転先の墓所の区画の寸法と既存の墓の寸法が合わない場合があります。持っていった墓石の加工が必要だったり、外柵や墓碑などの設置ができなかったりすることもあります。


いまの墓石がどれほど立派なものであっても、持っていけばそのまま引っ越し先の墓地にポンとセッティングできるわけではないのです。


それだけのリスクや費用や手間をかけるくらいなら、改葬先で新しい墓石を購入して建てたほうがいいという判断になるわけですね。


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