増加する「無縁墓」何とかしないと・・・
2022年11月07日 粉骨コラム
無縁墓とは、管理・承継する人がいなくなったお墓を意味します。
たとえ縁故者がいたとしても管理費の滞納や支払いの拒否などによって無縁墓となるケースもあります。
家族や供養のあり方の変化から無縁墓の数は全国的にも年々増加しており、撤去費用などが負担となって、大きな社会問題となっています。
近年では、将来無縁墓になってしまう事態を避けるため、または子孫の負担を軽減するために、お墓の整理を行う家族も増えてきました。
いわゆる「墓じまい」や永代供養墓への改葬など、先祖供養の方法も多様化してきています。
無縁墓が増えている背景にはさまざまなものがありますが、まずは社会情勢の変化があります。
以前は子どもの数が多く、跡取りとなる長男がお墓を管理するのが慣例でした。
ところが今日では、少子高齢化により子どもが減り、お墓を引き継ぐ人がいないご家族が増えています。
また、お墓の承継者本人が高齢になり、管理ができなくなることもあります。
若い世代でも雇用の不安定化や共働き家族の増加などにより、お墓にまで手が回らない状況も生まれています。
さらに、時代の変化に伴いお墓や家というものに対する考え方も変化してきているので、若い世代
を中心に「お墓を守る」という意識が薄くなっていることも要因のひとつです。
無縁墓にしないためにも、お墓を作るときや承継者を決めるときには、ご家族の方とじっくり話し合い、それぞれの希望が反映されたプランを練ることが大切です。
記事一覧に戻る