深宇宙への散骨
2022年09月07日 粉骨コラム
宇宙を舞台にした「スタートレック」シリーズは大変な人気を博しました。
今もなおマニアと呼ばれるような、根強いファンを残している作品たちです。
スタートしたのは1966年の事。
宇宙ステーションで活動しながら様々な困難を乗り越えながら繰り広げられるドラマに多くの人が夢中になり、テレビドラマはシリーズ化され映画も多く、アニメにもなりました。
世界中はもちろんのこと、日本でも放送上映されていました。
このテレビシリーズで通信士官、ウフーラを演じた二シェル・ニコルズさんが2022年7月30日に老衰による心不全のため89歳でお亡くなりになりました。
そしてその遺灰が宇宙葬として年末に、なんと3億キロ先の深宇宙へと散骨されるそうです。
宇宙を舞台にした作品に長年出演し、スタートレック出演後は米航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士採用にかかわったそうです。
このように宇宙との縁も深かったと言われている彼女ならではのお別れだと思います。
また宇宙散骨にはスタートレックに出演した俳優やスタッフたちの遺灰も一緒に打ち上げられるそうです。
打ち上げられるロケットには、遺灰やメッセージ、DNAサンプル、さらにはファンからのメッセージも一緒に乗せられます。
今や宇宙葬も、もうそんなにも珍しくない時代になってきたのでしょうか。
身近になりつつある新時代の散骨葬の一つとして、宇宙散骨を選択される方が出てきたように感じます。
散骨というよりも、宇宙飛行のような壮大なロマンを感じさせてくれます。
人生の締めくくりとして、最後の宇宙旅行に出発するのも素敵な夢かもしれません。